応用問題
今の子供たちは、応用問題を大の苦手とする─そんな事が指摘されていた。ある学校で、先生が小学校生徒の理解のほどをためそうとして応用問題を出したところ、すぐさま、 「わかぁーんない」 「先生、ヒント、ヒント」 とすぐにヒントを欲しがり、自分で考えようとしない事が書いてあった。 応用問題が解けないのはまだしも、初めから解こうとしない・考えようとしないのは実に困ったことである。 だってそうでしょう。 人生は、まさしく応用問題そのものではないだろうか。 しかも、決まった答えなんかない。 今までの自分の体験や知識をフル活用して人生の応用問題に取り組まなければならない。 応用問題を解くのがヘタだとか、ウマイの問題以前の問題である、これは。 でもこれは、子供の責任ではなかろう。 そういった子供を作り上げた大人の責任なのだ。 今の学校のあり方だとか、受験戦争がどうだとか、先生がどうだとか、社会がどうだとか…言ってみれば、それは全部大人の世界のことではないか。 まず、良識のある大人が衿を正すことから始めなければ、日本という国は益々悪い方向へ行ってしまうような気がする。 応用問題を解こうとしない子供たちが大人になる前に…。 2007.4.17記 |